男性用の背広などのスーツの襟の部分には、ボタン穴があいています。他のボタン穴には対応するボタンがあるのに、なぜか襟の一か所にぽつんと空いているボタン穴にはどこにも対応するボタンがありません。
ボタンホールは左側のラベル(襟の下側にあたる胸の部分)についていますが、現在はこれを何かのために使うということはされません。ただの飾りのようですが、かつては実用的な意味ももっていました。
1850年頃、ラウンジスーツがイギリスで流行しました。これが現代の背広の原型となるものですが、ラウンジスーツの襟にはボタンホールがあり、寒いときには襟を立ててボタンを閉じて使用していました。
現在の背広にあるのはその名残です。
